高齢者と花粉症

スギ・ヒノキ花粉の飛散開始は今月2月上旬から中旬で、九州は前年より飛散量が2倍から6倍と予測されています。

昔から「高齢者は花粉症になりにくい」という話をよく耳にします。花粉症は、スギやヒノキといった異物が体内に入ってきたことに対して、体が過剰な免疫反応をすることによって起こるため、免疫力の低下した高齢者では、こうした反応が起こりにくいことなどが、その理由と言われています。免疫力の低下が花粉症の発症を防ぐというのも不思議な話ですね。

しかし、ここ数年の経過を見ると、他の若年層と同じく60歳以上の世代でも花粉症の患者数が大幅に増加していて、高齢者においても花粉症の予防や対策が年々必要性を増しています。

日頃から多くの薬を服用していることも多い高齢者の場合は、花粉症の治療薬を使用する場合にも特に注意が必要です。最近では、花粉症を予防する効果のある乳酸菌を含むヨーグルトが話題になっていますが、花粉症治療の際は主治医に相談するのはもちろんのこと、マスクや空気清浄機といった「薬以外の対策」も並行して行い、症状を軽減するように心がけることが大切です。
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