意外と知られていない介護保険のこと。介護保険とは、さまざまな介護のサービスを自己負担1割で受けることができる公的な社会保険制度のひとつです。40歳を過ぎると「第二号被保険者」として、すべての国民が医療保険と一緒に徴収されるようになっています。
65歳以降は「第一号被保険者」として、個人の所得や市町村によって決められた額を負担します。ちなみに介護保険料は現在、全国平均で4972円となっています。
介護保険は65歳以上(※)になると使えますが、だれでもが使えるわけではありません。市町村から「介護が必要」と認定されてはじめて利用できます。その認定を受けるための手続きが「要介護認定の申請」です。
要介護認定とは、その人がどれくらい介護を必要としているのかを市町村が派遣する調査員が自宅を訪れて審査をします。その判定レベルによって介護保険で受けられるサービスが決まります。介護の必要性を感じたらすぐに申請をしていただきたいです。
※40歳~64歳の第2号被保険者でも特定疾病にかかっている人は介護保険サービスを利用できます。
介護保険を利用した介護サービスは受け放題というわけではなく、毎月1割負担で受けられる時間と料金に上限が設定されています。上限は要介護度によって異なり、上限を超えた場合は全額自己負担となります。
とはいえ、実際に限度額をオーバーするケースは少ないので、その心配をする必要はあまりないようです。なお、保険料の支払いが滞っていると給付制限が加えられます。
要支援1
1ヶ月の支給限度額 50,030円
(自己負担5,030円)
要支援2
1ヶ月の支給限度額 104,730円
(自己負担10,473円)
要介護1
1ヶ月の支給限度額 166,920円
(自己負担16,692円)
要介護2
1ヶ月の支給限度額 196,160円
(自己負担19,616円)
要介護3
1ヶ月の支給限度額 269,310円
(自己負担26,931円)
要介護4
1ヶ月の支給限度額 308,060円
(自己負担30,806円)
要介護5
1ヶ月の支給限度額 360,650円
(自己負担36,065円)