最近、親と話をされましたか? 親の介護が必要になる前にやっておくべきことは、普段から親とコミュニケーションをとって、親のことをちゃんと知ること。同居していれば気付きやすい親の変化も、離れて暮らしているとなかなか気付かないですよね。知らないうちに病気を抱えて手術を受けていたり、いつのまにか認知症が進んでいた・・・なんていう話は意外と多いんですよ!
重要なのは「対話」をすること。日頃から話をしていれば親の変化に気付きやすいですし、親のほうも困っていることを子に話しやすくなります。
距離が離れていて頻繁に会うことが難しければぜひ電話をしてほしいです。声のトーンなどで調子がわかることだってあります。最近は携帯のメールを使いこなせるご年配の方も多いので、マメにメールをすることも有効かもしれませんね。
いざ親の介護をすることになっても、普段の暮らしぶりを知らないとスムーズに支援することは難しいものです。ゴミ出しは週に何回どこに出しているのか?買い物はどうしているのか?など、親の普段の暮らしぶりを知っている人は意外と少ないのでは?
また、親の友人関係やご近所さんなど、何かあったときに頼れる人のことも知っておきたいですね。かかりつけの医院や薬局についても知っておけば、電話越しに親の様子がおかしいと感じた時に尋ねることができます。服用している薬のことを知ることができる「おくすり手帳」も大変役に立ちます。
親の趣味についても、ぜひ知っておいてほしいです。手芸が好き、囲碁が好き、お花が好き、などの趣味趣向を知っていれば、普段の話題に事欠きませんし、将来さまざまな教室おこなっているデイサービスを利用する際にも、役に立つと思います。
突然親の状態が急変し、子が重要な決断を下さないといけなくなった時、親の考えや意志を知らなかったらどうするべきかきっと迷うと思います。とはいえ、今はまだ健康なのに「もしものこと」を話すのはお互い気が引けるもの。でも親が健康な今だからこそ、ポジティブに「もしもの話」ができると思います。親のためを思う気持ちがあれば、話しづらいこともきっと話せますよね。
介護が必要になった場合、どこでどう暮らしたいのか?自宅がいいのか?施設のほうがいいのか?親の希望を今のうちに聞いておきませんか?また、延命措置に対する考えや意志も聞いておきたいことのひとつです。とても聞きづらいことではありますが、人は誰にでも最期が訪れます。人生の最期について話をすることは、決して悪いことや変なことではないですから。