親の介護について考えるとき、やっぱり気になるのはお金のこと!いったいどれくらいのお金が必要なのか・・・わからないからこそ不安が募りますよね。介護に関するお金のことを、おおまかにでも今から知っておきませんか?
まず、基本的に「介護の費用は親のお金でまかなう」という方向で考えるのが良いと思います。住宅ローンや子供の教育費などにお金がたくさんかかる中、 親の介護費用もすべて負担してしまい、それで自らの老後が犠牲になるのはよくありませんから。
親の立場としてもお金は自分たちで負担をすることで、必要以上に子に気兼ねせずに済むのではないでしょうか?
親の貯蓄や所得について知っている人はとても少ないと思います。お金のことを話すのは野暮なことだと考える人がほとんどですし、ましてや自分の親に対して「いくら貯金があるの?」なんて普段から聞ける人はやはり少ないですよね。
しかし、親のお金を介護費用に充てさせてもらうためには、親のお金のことを知らないとはじまらないのも事実。貯蓄や年金の所得額、それ以外の収入や生命保険のことなど、いざという時のために聞いておいていただきたいです。
そしてできれば、通帳や印鑑、大切な書類の場所も教えてもらっておくと、実際にお金が必要になったときに対応ができます。とはいえ、とてもデリケートな内容の話ですから、そうした話もちゃんとできるよう普段からコミュニケーションをとって、しっかりと親子の信頼関係を築いておいてくださいね。
さて、介護には実際にいくらお金が必要になるのでしょうか?まず、介護保険で使える基本的な介護サービスについては自己負担金は1割なのでひとまず置いておいて、それ以外にかかる実費の部分を見ていきましょう。
例えば自宅での介護の場合、寝具やおむつ、通院などの交通費に自宅の改修費などが必要になってきます。これらすべてを合わせると、要介護度が低い場合で月に約3~5万円程度、要介護度が高い場合で月に8万円程度が必要になると思います。
もし施設を利用する場合だと、最もリーズナブルな施設でも月に約5~15万円程度。有料老人ホームだと数百万円の入居金に加えて月に15~30万円程度が必要になるようです。介護の期間は平均して「3年以上が約6割」と長期間続くケースが多いので、無理なく介護を続けられる資金計画が大切になってきますね。
介護について知れば知るほど、老後のお金の大切さに気付くと思います。これを機に自分自身の老後についてもしっかりと考えておきたいものですね。
現在、サラリーマンの厚生年金や公務員の共済年金の平均受給額は15万3千円ですが、自営業や専業主婦などの国民年金だと平均5万5千円となり、正直ちょっと心もとない金額になります。
年金だけに頼らないで済むよう今から老後を見据えた貯蓄をしたり、その他の収入源をつくるなどの計画性が大事ですね!