もうすぐ暑い暑い☀夏がやってきます。
高齢者にとって、夏は何もしなくても体力を消耗する危険な季節です。
夏に体調を崩し、そのまま衰弱してしまう恐れがあります。
*脱水予防が最重要
体温調節機能が衰え、暑さを感じにくい高齢者は、知らず知らずのうちに体から水分が失われています。
トイレが近くなるのを嫌がり、日ごろから水分摂取を控えている高齢者は、脱水症状の危険があります。小まめに水分を摂取すると血液の循環も良くなり、新陳代謝も活発になります。
*胃腸に優しく
夏の食欲不振が、衰弱のきっかけになる場合もあります。一度に多量の水分を飲むと胃酸が薄まって胃腸の働きが悪くなります。常温の水分を、少しずつ小分けにして飲んでください。
食べやすく消化に良いものを、数回に分けて食べましょう。
*暑さ対策
「節々が痛む」「冷房は体に悪い」と、冷房の使用を拒む高齢者もいますが、冷房を嫌がり、就寝中に熱中症で死亡する高齢者は後を絶ちません。
熱中症により体の機能が著しく低下し、そのまま寝たきりになる可能性もあります。足元や肘、膝は靴下やサポーターで保温し、冷房は使うようにしましょう。
特に就寝中は、体調の異変に気づきにくいので要注意です。直射日光が射す部屋は室温が上昇し、夜になっても熱がこもります。
日光に当たり続けていると、それだけで疲労することもあります。すだれや遮光カーテンで直射日光を遮り、過ごしやすい環境を作ってください。
暑さを避け、水分と栄養の補給で、高齢者を夏バテによる衰弱から守りましょう。