こんにちは。
雨の日が続き、梅雨明けが待ち遠しい今日このごろ…みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回のゆふの院スタッフブログでは第9回スキルアップ研修「看取り介護」について。
6月のスキルアップ研修は2回目の「看取り介護」についての講習会が開催されました。
わたしたち福祉部のスタッフは日常において高齢である利用者様、入居者様へサービスを提供することが主となる業務です。有料老人ホームでは特に看取りは大きな意味を持ちます。施設を「終の棲家」としてくださっている入居者様の為にもわたしたちは看取り介護に対しての考えを深める必要がありました。
今回の講師の先生は吉松先生でした。大宰府で有料老人ホームを経営されており、今回の研修では施設内における看取りについての講習をしてくださいました。
自身が施設を設立に至るまでの経緯や、実際の看取りの様子(TV局での密着の映像含む)
を詳しく教えて頂きました。
看取りは、病院で死を迎えるのではなく、家で死をお迎えすることになります。
看取り介護の各施設での問題点は共通のものが多く 責任が取れない、経験や知識・技術への不安、緊急時の対応、精神的負担などがあげられますが吉松先生の講義ではこれらの問題点への追及がありました。
責任はあくまで利用者様・ご家族へ委ねられます。
病状を理解し、死についての問題意識・看取り介護をするかを明確にすることが重要とのこと。
施設での看取り介護の介護処置は看護師だけでなく施設のスタッフ全員が”家族の代行”として介護を行います。看取り介護の経験値を上げることが接していくわたしたちの看取り介護への理解を深めることに繋がっていくのです。
また、看取り介護は緊急時を通過した時期にあたります。死に直面し、あわてて緊急時の対応をすることはありません。死の瞬間をご家族、ご本人様、スタッフがともに見届けることが看取り介護なのです。
精神的負担については介護に携わっていくわたしたちが人生観を持つことが重要なのだそうです。
高齢者の方は人生と体の衰えた現実との狭間で葛藤し、想いを寄せながら迫ってくる死を予測しながら生活しています。日常で介護にあたるわたしたちスタッフがその方の人生の終着を共にし、担うのが看取り介護であると自覚することが大切と学びました。
看取り介護をするにあたって、ひとりでも多くの利用者様、ご家族との心を通わせる関係の構築、介護に努めることがいかに大切であるか、日々のサービスに誇りを持つことができるのか…。改めて、たくさん学ぶことが多かった外部研修でした。
これからも日々精進しながらサービスにあたりたいと思います。
それでは。