夏の食事はふと気が付くと偏りがちだったり、低栄養素になりがちです。
特に高齢者の方にとっては重大な問題です。
若年層に比べ、喉の渇きを感じる時間が遅く、脱水症状になりやすいなどがある他、
食欲不振から即体力低下などに繋がりやすく、夏バテなどにもなりやすくなってしま
います。
★十分な睡眠をとる
生活リズムを整え、睡眠をきちんととるようにします。
寝苦しさなどで夜間の睡眠が十分にとれない場合は、
昼寝で補うことも大切です。
★程よい室温調整を
高齢者の方は若い人に比べ体温の調節機能が低下
している事が多く、熱中症になりやすい傾向があります。
若い人には耐えられる位の室温でも、高齢者にとっては
熱中症を誘発する室温というのはよくあります。
周りのご家族などがこまめに室温調節に気を配りましょう。
★十分な水分補給を
人間の体の50~90%は水分で出来ていますが、65歳
以上の高齢者では50~55%と減少していきます。
また、何もしなくても1日に2300mlもの水分が奪われて
いきます。特に高齢者の方は1日コップ(200ml)7~8杯
の水分を摂りましょう。
★タンパク質・ビタミン中心の食事
基礎体力維持効果のあるタンパク質(肉・魚・卵豆腐など
の大豆製品)や、疲労回復効果の高いビタミン中心
(豚肉・レバー・うなぎ・胚芽米・豆類)がおすすめです。
★夏野菜でクールダウン
夏野菜には体の熱をクールダウンさせる役目があり、ビタミン
も豊富です。たくさん摂取するのはなかなか難しいので、
野菜ジュースなどのするのもよいでしょう。
ゴーヤ・オクラ・トマト・きゅうり・なす・とうもろこし など
トマトは栄養豊富で、成分のリコピンは強い抗酸化作用があり、生活習慣病などの
予防にも役立つ有能な野菜です。
夏の高齢者の体は、ちょっとした油断で体力が低下しやすくなっています。夏バテの症状の自覚にも時間がかかることが多く、
体力の衰えと相まって、症状が重篤化しやすいのが特徴です。
夏場の高齢者の状態は、ご家族・周りの方が注意して見守ることが重要です。出来るだけ自然に食事から十分な栄養が摂れるよう配慮しましょう。